2015年5月30日

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルナルド・ハイティンク

  • フランツ・シューベルト
    交響曲第5番変ロ長調 (29分)

  • ディミトリ・ショスタコーヴィチ
    交響曲第15番イ長調 (55分)

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    ベルリン・フィル団員、マゼールについて語る (19分)

ベルリン・フィルとこれまで50年以上に渡る共演歴を持ち、2015年3月にはオール・ベートーヴェン・プログラムを指揮したベルナルド・ハイティンクが再登場しました。シューベルトの交響曲第5番とショスタコーヴィチの交響曲第15番は、意外なことに、どちらもベルリン・フィルとは初めて取り上げた演目です。なおこの演奏会は、2014年に亡くなったロリン・マゼールで予定されていたことから、彼に捧げられています。

「出発と終着点」、今回の演奏会はこのように位置づけられるかもしれません。1816年秋に完成したシューベルトの交響曲第5番は、ハイドンやモーツァルトの伝統的な形式をモデルに作曲家が19歳のときに書き上げた作品で、若々しい雰囲気に満ちています。主題の跳ね回るような軽快さ、楽器グループ間の心地よい対話、透明なオーケストレーションは、疑いもなくモーツァルト風の性格を示していますが、時に意表を突く和声進行にシューベルトのロマン的な響きの美学がすでに顔を覗かせています。

光と快活さは、ショスタコーヴィチの最後の交響曲である第15番でも聴き取ることができます。しかし、ここでの快活さはあくまで表面的なものに過ぎません。ショスタコーヴィチはアイロニーと多義性を用いて、自作と他の作曲家の作品(ロッシーニの《ウィリアム・テル》序曲やワーグナーの《ワルキューレ》など)から引用、さらに独自の十二音技法も使いながら、音楽的なだまし絵、もしくは意味深な象徴関係を張り巡らした編み細工のような作品を完成させました。この最後の交響曲を通して、ショスタコーヴィチは音楽的な自叙伝を残したと言えるでしょう。 

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