2017年6月9日

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
グスターボ・ドゥダメル

ティモシー・マクアリスター

  • ジョン・アダムズ
    管弦楽のための《シティ・ノワール》 (38分)

    ティモシー・マクアリスターサクソフォン

  • アントニン・ドヴォルザーク
    交響曲第9番ホ短調《新世界より》 (52分)

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    ドヴォルザーク「交響曲第9番」スザンネ・シュテーアによる作品解説 (7分)

グスターボ・ドゥダメル指揮の当演奏会では、前半に2016/17年シーズンのアーティスト・イン・レジデンス、ジョン・アダムズの《シティ・ノワール》が演奏されています。これは3楽章から成るオーケストラ作品で、1940年代から50年代にかけてアメリカ社会の雰囲気を退廃的に描いたフィルム・ノワールの影響を受けて書かれました。アダムズは1980年代から90年代に多用したミニマル音楽の要素を抑え、冒頭ではストラヴィンスキーからガーシュイン、バーンスタイン、ミヨー、さらにジョン・コルトレーンまで様々な音楽的要素を散りばめています。さらに中間楽章ではジャズのリズムが加わり、50年代初頭のアメリカに聴き手を誘うでしょう。その後に登場するトロンボーンのソロは、デューク・エリントン楽団の2人の名トロンボーン奏者をイメージしたものだと作曲家は語っています。この《シティ・ノワール》は、ドゥダメルがロサンゼルス・フィルの首席指揮者に就任した記念公演で初演され、大きな成功を収めました。

メインの演目は、ドヴォルザークの交響曲第9番《新世界より》。1893年にニューヨークで初演された、言わずと知れたドヴォルザークの代表作です。作曲家のアメリカ滞在での印象が取り入れられた作品ですが、その本質は故郷チェコへの憧憬と結びついていると言えるでしょう。ドゥダメルの解釈は、ベルリン・フィルの表現力とヴィルトゥオジティを最大限に引き出したもの。ドヴォルザークの故郷への憧憬というよりは、むしろ明るく溌剌とした読みとなっており、彼の個性が満開となっています。ドラマチックな「爆演」とも言えますが、繊細さ、スタイリッシュさも確立されているのが特徴です。

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