希望のヴァイオリン

監督:カトリン, ザントマン (2015)

アムノン・ヴァインシュタイン, サー・サイモン・ラトル, ガイ・ブラウンシュタイン, アニタ・ラスカー=ウォルフィッシュ, ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

28分

2015年1月、アウシュヴィッツ絶滅収容所の解放70周年に際して、ベルリンである特別な公演が行われました。ベルリン・フィルの団員がかつてホロコーストの犠牲者が所有していたヴァイオリンを奏でたのです。例えば、ベルリン・フィルの元第1コンサートマスターのガイ・ブラウンシュタインが、アウシュヴィッツの囚人が所有していた楽器を弾きます。このプロジェクトを可能にしたのは、長年このような楽器を集め、修復してきたイスラエルのヴァイオリン職人、アムノン・ヴァインシュタインの存在でした。

このドキュメンタリー作品では、テル・アヴィブにあるヴァインシュタインの工房を訪ね、さまざまな歴史を経て来た楽器と出会います。またロンドンでは、当時アウシュヴィッツでチェロを弾いていたアニタ・ラスカー=ウォルフィッシュが自己の体験を語ります。作品の最後、舞台は再びベルリンへ。ヴァインシュタインにとって、かつて第三帝国の首都であり、ホロコーストの計画が実行に移されたベルリンへの旅は容易ではありませんでしたが、ベルリン・フィルの音楽家が彼のヴァイオリンを熱心に調べ、歴史的な背景について細かく質問するのを見て、心を揺さぶられていきます。

ヴァインシュタインは自分のコレクションを「希望のヴァイオリン」と名付けました。フィルハーモニーの室内楽ホールで行われた公演は、その意味を際立たせるでしょう。なぜなら、彼の楽器は喪失の悲しみだけでなく、未来に目を向けさせる希望と音楽の力を体現しているからです。